地域の歴史、伝承、そして今を生きる人々の記憶を、その場所にあるモノとの対話体験へ。
AIで場所を代替するのではなく、AIによって、その場所へ行く意味をつくる。
About — マチノコエとは
実際にその場所へ行き、公園のベンチや神社の狛犬と語らってみる。
マチノコエがつくるのは、「行かなくてもわかる」体験ではありません。
スマートフォンがあれば、地域の歴史や写真を、その場所へ行かなくても調べられる時代になりました。生成AIに聞けば、地域の概要を数秒で知ることもできます。
その場所に積み重なってきた歴史や伝承、人々の記憶をもとにした存在と、言葉を交わしてみる。画面の向こう側だけでは感じられない空気、距離、時間、人の気配があります。
マチノコエは、AIを「現地に行かなくて済む技術」ではなく、現地へ行く意味を生み出す技術として使います。
Concept
地域にあるモノは、言葉を持っていません。
けれど、その周りには長い時間と、人々の記憶があります。
マチノコエでは、地域の歴史や伝承、そこで暮らす人々から集めた声を重ね、それぞれのモノに異なる「記憶」と人格を与えます。そして、現地を訪れた人が、そのモノと対話します。
単なる史跡案内でも、地域情報検索でもありません。その場所に積み重なってきた時間と対話するような地域体験です。
AIなのに、まず人の話を聞く。
マチノコエをつくるとき、最初に行うのはAIへの入力ではありません。地域を歩き、人の話を聞くことから始めます。
地域を歩く
その土地の風景、場所、モノを実際に見ます。
歴史と伝承を調べる
地域に残る歴史、人物、出来事、昔話、伝承などを調査します。
人の声を聞く
そこで暮らす人、かつて暮らしていた人、その場所を利用している人から、記憶や思いを聞きます。
記憶を重ねる
歴史・伝承と「今を生きる人の声」を重ね、その場所にあるモノごとの記憶を設計します。
対話体験をつくる
それぞれのモノに人格を与え、AIを使った対話体験へと変えていきます。
その場所で出会う
最後に必要なのは、現地へ行くこと。スマートフォンを持ってその場所に立ち、対話が始まります。
Now and Memory
歴史だけではなく、「今」を残す。
地域の記録というと、古い歴史や著名な人物の功績が中心になりがちです。一方、マチノコエでは、今を生きる人たちのこんな記憶や思いも残していきます。
「この場所でよく遊んだ」
「昔はここにこんな風景があった」
「この景色が好きだった」
「今、この場所をこう感じている」
「これから、こんな場所になってほしい」
今は何気ない一言でも、10年、20年と時間が経てば、地域にとって大切な記録になるかもしれません。マチノコエは、これから伝承になっていくかもしれない「今のコエ」を集める仕組みでもあります。
Projects
各地のマチノコエ。
マチノコエは、一つの公園だけで完結するプロジェクトではありません。地域ごとの歴史、伝承、人、場所、記憶をもとに、その土地だけのマチノコエをつくることができます。

荒雄の記憶
宮城県大崎市|荒雄公園(愛称:カラフル夢広場)・荒雄神社周辺
マチノコエの第一弾として、宮城県大崎市の旧荒雄村周辺を舞台に実証を進めています。地域に残る歴史や伝承、青沼彦治翁の功績などを調査するとともに、地域の人々から荒雄にまつわる記憶や思いを聞き取りました。
2026年8月の古川まつりでは、家族や友人同士のグループなど約100人に声をかけ、20件を超える印象的なエピソードを記録。ベンチ、東屋、遊具、狛犬など、それぞれに異なる「記憶」と人格を設定しています。
荒雄の記憶を見る →
現在、公開できる情報が整っているのは「荒雄の記憶」のみです。今後、他の地域でのプロジェクトが始まり次第、ここに追加されていきます。
Experience
目の前のモノと、話してみる。
たとえば、公園にある一つのベンチ。実際にそのベンチの前に立ち、問いかけます。
「ここでは、どんな人たちが過ごしてきたの?」
「昔、この場所はどんな風景だった?」
「ずっとここにいるの?」
返ってくるのは、単なる検索結果ではありません。地域の歴史や、人々から集めた記憶を持つ、その場所ならではの返答です。その場所へ行ったからこそ始まる対話があります。
マチノコエ「広場のベンチ」との対話体験画面
Field Test
地域とともに、実証を重ねています。
荒雄地域での実証では、現地での体験に加え、関係者向けのデモなども含め、20組以上にマチノコエを体験していただいています。宮城大学の佐々木秀之教授、中沢峻助教をはじめ、大崎市議、大崎市まちづくり推進課の関係者などにも実際の仕組みを体験していただきました。
「地域にある歴史や記憶をデジタル上で保存するだけでなく、実際の場所での体験へつなげている点や、地域の人々の声を取り込んでいる点に可能性を感じます」
宮城大学 佐々木秀之 教授
古川まつりでマチノコエの実証を行う様子
For Regions
あなたの地域にも、マチノコエを。
マチノコエは、荒雄公園だけの取り組みではありません。地域にある歴史、伝承、人物、住民の記憶、場所の物語をもとに、それぞれの土地に合わせた対話体験をつくることができます。
完成した仕組みを持ち込むのではなく、その地域にあるものを、その地域の人と一緒に集めるところから始めます。
マチノコエについて相談するEducation / Public Space
教育にも、公共空間にも。
地域を「調べる」から、「話す」へ。
マチノコエは、教育や地域探究にも活用できます。地域の歴史を検索してまとめるだけではなく、誰かに話を聞く。地域を歩く。古い資料を調べる。場所を見る。問いをつくる。
そして、自分たちが集めた地域の記憶を、次の人へ渡していく。地域そのものを教材にすることで、学びと地域との距離を近づけます。
公共空間に、新しい関係を。
公園や広場は、ただ通り過ぎる場所にもなります。けれど、そこにあるモノが地域の記憶を語り始めたら、その場所の見え方は変わるかもしれません。
「なぜここにこの公園があるのか」「以前はどんな場所だったのか」
マチノコエは、デジタルによって公共空間を置き換えるのではなく、現実の場所と人との関係をもう一度つくることを目指しています。
Origin
荒雄公園から始まった。
Kanauuu合同会社は、2026年に大崎市・荒雄公園のネーミングライツパートナー企業となりました。公園の愛称は「カラフル夢広場」です。「カラフル」という名称は、2013年から大崎市で運営する学習塾「カラフル学舎」に由来します。
長年、教育を通じて地域の子どもたちと関わってきた企業として、ネーミングライツを単に「名前を付ける権利」で終わらせるのではなく、公共空間に新しい価値を生み出す取り組みにつなげたい。その一つとして始まったのが、マチノコエです。そして、荒雄公園で生まれた取り組みを、これからさまざまな地域へ広げていきます。
Founder

加藤 充
Kanauuu合同会社 代表社員 CEO
2011年4月、東日本大震災後に宮城県大崎市でボランティア塾を設立。2013年に学習塾「カラフル学舎」を開校し、教育事業を本格的にスタートしました。
40歳で東北大学大学院教育学研究科を修了し、教育学修士を取得。2023年には教育AIプロダクト「NANDE」を開発し、第20回日本e-Learning大賞 経済産業大臣賞、AES Global Award – Silver Award、IMS Japan賞 – 奨励賞を受賞しました。
2026年、50歳で再び大学院へ進学。現在は宮城大学大学院事業構想学研究科に在籍し、公共空間と地域との新たな関係について研究しています。
教育、AI、地域、公共空間、表現を横断しながら、新たな学びと地域体験の創出に取り組んでいます。
運営 Kanauuu合同会社
宮城県大崎市を拠点に、教育、AI・ICT、Web・デジタル支援、地域プロジェクト等を展開しています。
2011年の東日本大震災後に始まったボランティア塾を原点に、教育事業「カラフル学舎」、教育AIプロダクトの開発、大学・研究者との協働、公共空間を活用した地域プロジェクトなどへ活動を広げてきました。
2024年には京都子育て支援プロジェクトに採択されています。
また、三郷市立早稲田中学校、八戸看護専門学校へのAIプロダクト導入、東北大学医学部の授業内での活用、宮城教育大学・東北学院大学の教員とのSTEAM教育イベントなど、教育現場での実践を重ねています。
News
ニュース
Contact
一緒に、地域のコエを残しませんか。
- 自治体、公共施設での導入
- 観光、まち歩きでの活用
- 学校、地域探究での活用
- イベントでの実証
- 地域団体との共同プロジェクト
- 取材、メディア掲載
- 研究、共同研究
- その他のご相談
ご相談内容が具体的に決まっていない段階でも構いません。まずはお気軽にお問い合わせください。内容を確認のうえ、担当者よりご連絡いたします。
お問い合わせフォームへ外部のフォーム(Googleフォーム)が開きます
Kanauuu合同会社
マチノコエ運営事務局

